特養老人ホームには従来型とユニット型があり、それぞれ介護職の働き方にも違いがある。
従来型は多床室やフロア単位の介護となり、入居者約20名を2人の介護職で担当する。夜勤人員の基準は入居者20名に対して介護職1名となる。業務内容としては安全面や安心面、そして介護面がバランスよく考慮されている。それにより業務上の死角が少なくなり、仕事の効率も高いものがある。入浴に関しては特浴や機械浴を備えており、入浴日時も決められている。入浴介助は2人体制となり、誘導や着脱、洗身を業務分担する。
ユニット型は1ユニット定員が最大で10名となり、1人の介護職で業務をこなす。夜勤においても基本的に、1人で対応する。従来型では2人の介護職が夜勤に入り、入居者20名のケアを行ことになる。ユニット型は最大でも10名のケアで済むので、精神的な負担は従来型より軽くなる場合がある。但し、基本的に排泄から食事、そして入浴を1人で担当する。実際にはヘルプで他のスタッフが入ったりするが、それでも何かトラブルが起こると業務が滞りがちになる。
一人で素早く業務がこなせるベテランの場合は、ユニット型がおすすめだ。移動範囲も従来型より狭まるので、業務の効率性が高まる。また、ケア人数が半分になれば、一人ひとりの入居者に手厚いケアを施せるようになる。
一方、介護職になりたての新人の場合は、先輩介護職と一緒に仕事ができる従来型の方が適している。特に夜勤時の緊急対応などは、ベテラン介護職がいた方が安心である。
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